皆さん、こんにちは!
最近お客様からこんな相談を受けました。
「飲食店を出店したいけど…思ったよりも賃料高いですね」
本当に仙台の賃料は高いですよね。
特に飲食店が出店したい路面店は、人気のエリアは裏路地でも坪2万~。
人通りが多いアーケード内は坪4万も珍しくはありません。
先日ご案内した、関東から仙台に出店したいと物件を探しに来られたお客様も驚くほどです。
お店を出すときは賃貸契約の際の初期費用として敷金・保証金・礼金などの初期費用の他に内装の造作費で数百万円、
そしてテーブルや椅子などの家具、調理機材等の什器備品、制服…等々さらに数百万円かかることも少なくありません。
お金をいくら貯めていても、お金を借りることができても、事業者にとって大きなハードルであることは間違いありません。
そして高い家賃…オープンしてもお客様に認知してもらうまでには時間がかかり、固定費として支払う家賃は、事業者の大きな負担です。
家賃交渉も簡単ではありませんし…飲食店事業者様を応援したい気持ちと、大家さんの意向を理解する気持ちがいつも葛藤です。
自身の想定よりちょっとオーバーしちゃうかも…そんな賃料の物件をなんとか借りて運営できないか?
そんなことを考えるとき、最近の何かと耳にする「シェア」を取り入れられないかな…と考えたりします。
よく「シェアハウス」「シェアオフィス」という言葉は聞きますが「シェアストア」はまだまだ例がないですよね。
でもそんな使い方ができたら、賃料負担も軽くなり、好立地の場所で出店できる可能性が増えるんじゃないか?
と私は考えています。
実現に必要不可欠なのはルール作りだと考えます。
共有で使う調理器具はどうする?とか、使用時間とか?食材などの保管場所とか?
いろいろ一人で自由気ままに使っているものを共有するからにはそれなりのお互いにストレスがないように「決め事」が必要です。
決め事を作ったら、守っているか?守っていないか?守っていないとき、罰則はどうするか?等
時には厳しく管理する人が必要になるのかもしれません。
私は飲食店に勤めていたことがあるので、商業施設内の出店も経験したことがあります。
商業施設に出店していると、まさに「シェアストア」。
区画分けされた施設をみんなでシェアして出店している。
フードコートなんて、客席をシェアしていますから「シェアストア」と言っても過言ではありません。
では、街中でなぜできないのか?管理するのが面倒、何かあったら面倒…だからです。
人を管理するって本当に大変。従業員を雇っていてもそうですよね。ましてや赤の他人ともなればなおさらのこと。
でも「シェアハウス」や「シェアオフィス」は成り立っています。
いつか私はルールを作って、一つのお店をみんなでシェアできる、そんな空間を作りたいと思います。
飲食店の経営者も個人店ではまさに孤独との戦いだったり、横のつながりを作る時間がなかったり、
学ぶ時間が少なかったり…自分の世界で戦うことによって、どんどん世界が狭くなっていったりします。
「シェアオフィス」が横のつながりを生み、刺激を受け成長やビジネスチャンスを生む空間として人気が出てきているように
飲食店同士も、家賃以上にきっとそんな相乗効果があるはずです。
そんな想像を膨らませながら、今日もお客様のお話を聞いています。
いつか実現したら皆さん一緒に素敵な空間を作りましょう!
長文を読んでいただき、今日もありがとうございました*^^*
代表取締役 齋藤尚子