皆さん、こんにちは!
弊社では今ある企業様のセントラルキッチン作りをお手伝いしています。
そのお手伝いで気づいたこと、そしてその必要性に改めて感じたこと
「セントラルキッチンの必要性」についてお話していきたいと思います。
セントラルキッチンってなに?
そう思われる方もいると思いますので、まず、どんな施設か?についてご説明します。
セントラルキッチンとは、学校における給食センターのように
複数箇所で提供する料理の調理を一箇所で引き受ける施設のことをいいます。
食材の仕入れ、調理品の配送の役割も含まれています。
そのため、それぞれの店舗では調理品を温め、盛り付けるだけでの提供が可能となります。
一つの店舗でこの役割を担う場合もあれば、店舗とは別にセントラルキッチンを設ける場合もあります。
飲食業界ではよく耳にするワードですが、その必要性についてお話していきたいと思います。
まず、セントラルキッチンがあるメリットは大きく3つあります。
①味や品質の安定
②効率化
③コスト削減
一つ一つを解説していきます。
①味や品質の安定
チェーン店のように何店舗も店舗展開している飲食店舗、
デリバリーや総菜など店舗以外に展開している事業者等、
それぞれの店舗で調理するのではなく一箇所でまとめて調理するため、
品質が店舗によって異なるということが起こりません。
店舗ごとでの味のばらつきを防ぎ、一定の品質を保っての提供が可能となります。
どの店舗でも同じ味、同じクオリティであることがポイントとなるフランチャイズチェーンでは
、
セントラルキッチンで調理していることをアピールポイントとしているほどです。
②効率化
手間のかかる調理をセントラルキッチンで行うことで、店舗では簡単な盛り付けなどの仕上げを行うだけで済みます。
よって、作業が効率化し、作業にかかる時間や労働力を削減できます。
調理に関わる人員を減らすことで、衛生管理も行いやすくなります。
また、セントラルキッチンでの作業に徹することで、通常よりも育成に手間がかかりません。
また、スペースや費用も効率的に使えるようになります。
調理を一箇所でまとめて行うため、それぞれの店舗に置いていた調理設備が不要にある場合があります。
その分の費用も別のことに回すことができます。
③コスト削減
効率化によって、人員を少なく抑えられるため、人件費を削減できます。
また、調理設備が不要になるので、設備費用も抑えられます。
調理をまとめて行うようになるため、材料もまとめて購入できます。
大量に食材を仕入れることができるので、仕入れ値も安く設定できます。
安く仕入れることができるようになるため、よりリーズナブルな価格での提供も可能になります。
この他にも求人の幅が広がる、レシピの流出が防げる等メリットがあります。
もちろん、何事も良いことばかりではないので、デメリットについても見ていくと下記のように挙げられます。
①一定以上稼働しないと賃料負担などのコスト高になる
②各店舗への配送コストがかかる
③店舗スタッフの調理工程が省けることにより、モチベーションの低下、技術力の低下につながる
④食材の鮮度の低下
等のデメリットが考えられます。
以上のことから、セントラルキッチンを作る際には
そのメリットデメリットを考慮し、今後どのような展開のために必要なのか?
その投資回収の計画性が重要となります。
弊社では上記に挙げた、メリットデメリットを考慮し、何のために作るのか?をしっかり見据えたうえで
導入設備の選定、配置、動線の確保等、様々な視点からアドバイスをさせて頂いています。
不動産業者からの視点ですと、これまでオフィスとしてしか募集できなかった空中階への空室対策として
今後新しい提案ができていくと感じています。
デリバリーや、ネット通販、中食需要からの総菜販売等、
店舗だけではお客様の多様なニーズにお応えできないと同時に、売り上げの維持が難しい現状があります。
また「働き方改革」が騒がれる昨今、飲食業もこれまでと違った職場の提案が求められています。
弊社では、飲食での新たな展開を考える際に「セントラルキッチン」という視点もご提案していきたいと考えています。
以上、今回はセントラルキッチンの必要性についてのお話でした。
もっと詳細を聞いてみたい、また、是非セントラルキッチンを作りたいとお考えの事業者様
是非、弊社までお気軽にお問合せ頂ければと思います。
この度も長文を読んでいただき、ありがとうございました。
かえる不動産株式会社
齋藤尚子